おひとりさまのエンディングノートとは? 主なメリットや書き方をご紹介!
こんにちは、「おひとりさま」のための葬儀、お墓、死後手続き総合相談窓口 わたしご(「わたしの死後手続き」の愛称です!)運営スタッフのHです。
近年、おひとりさまの「終活」が話題となっています。
しかし、いざ終活を始めようと思っても、何から始めたらいいのかわからない――。
そんな方のために、今回は終活の第一歩となる、おひとりさまのエンディングノートの作成についてご紹介します。
エンディングノートとは
エンディングノートとは、遺族に伝えておきたい情報を書き残しておくノートになります。
遺言書とは異なり、法的な効力はありませんが、自分自身の生年月日や健康保険・年金手帳といった書類の保管場所、葬儀やお墓に関して希望すること、資産に関することなどを書き残すことで、自分の死後を希望に沿ったものにしてもらえるでしょう。
そのほかにも、自身のアレルギー関係や持病、常備薬など、生前にも役に立つ情報を記載することで、判断力が低下した場合の準備も可能となります。
このように、エンディングノートは自由度が高いため、終活を始める第一歩となります。また、一つずつ項目を書き留めていくことで、自身のこれまでの思い出が整理され、これからの生き方を考える機会にもなるでしょう。
エンディングノートの作成では、生前から死後にかけて家族と同等のことをやってくれる、家族の代わりとしての信頼できる専門業者への相談も念頭に入れておきましょう。
また特におひとりさまの場合、突然倒れて意識がなくなったり、認知症になったり、あるいは、お亡くなりになったりした場合に、自分のことを何も知らない方(地域の方、行政の方、葬儀社の方など)が死後の手続きを行うことになります。
家族がいれば、エンディングノートがなくても本人の意向を汲んでくれるかもしれませんが、おひとりさまの場合はそうはいきません。おひとりさまにとっては、エンディングノートの作成は必須と考えておくほうがよいでしょう。
エンディングノートのメリットとは?
エンディングノートを作成するメリットとして、以下が挙げられます。
- 老後と死後の不安を解消
- 遺族の負担を減らせる
- 残りの人生をより良く生きる
それぞれのメリットを説明していきます。
①老後と死後の不安を解消
終活を始める方の不安は人それぞれです。同じおひとりさまでも、法定相続人がいる方とまったくいない方では、悩みは異なってきます。
認知症になったとき、だれに面倒を見てもらうのか。財産はどれくらいあり、だれに相続するのか。死後の葬儀や納骨はどうするのか――。
それらの不安をエンディングノートで整理していくことで、老後や死後の不安は解消されるでしょう。
②遺族の負担を減らせる
法定相続人のいるおひとりさまの場合、エンディングノートを作成することで遺族への負担を軽減することができます。
自身の介護のことや財産管理、死後の葬儀やお墓のことなどが明記されていれば、遺族は一つひとつの対応への迷いがなくなります。
法定相続人が一人もいない場合は、専門業者への相談・依頼が必要になります。その場合でも、エンディングノートを作成していれば、自分の老後や死後を希望に沿ったものにしてもらえるでしょう。
③残りの人生をより良く生きる
エンディングノートを作成していくことで、これまでの人生を振り返ることができます。自分の経歴や趣味、友人関係など、さまざまな経験を思い出すことでしょう。
もちろん、すべての思い出が楽しいことや幸せなことだけではないかもしれません。悲しくなったり、つらくなったりすることもあるでしょう。
しかし、それは残りの人生をより良く生きるための大切な時間です。人生についてじっくりと考える時間は、残りの人生を充実したものにする手助けとなるでしょう。
エンディングノートの選び方
最近は、市販のエンディングノートの種類もさまざまに増えています。自分の葬儀やお墓、財産などの項目はもちろんのこと、自分史のついたエンディングノートもあります。
エンディングノートに書式などの決まりはありませんので、自分に必要な項目のあるエンディングノートを使うようにしましょう。
①葬儀・相続欄が充実したノート
エンディングノートで最も必要される項目として、自分の葬儀や相続に関する項目が挙げられます。そうした項目が充実したエンディングノートであれば、自分の希望に沿った葬儀や相続が行われ、遺族や専門業者も迷いなく対応できるでしょう。
②備忘録としての役割を持つノート
自分の備忘録として使用する場合は、銀行口座や保険に関する項目が多いエンディングノートを選びましょう。
銀行口座やクレジットカードなどの暗証番号が記載されていれば、遺族や専門業者もスムーズに対応できるでしょう。また、書きたいときにすぐに書き込めるよう、フリースペースのあるものを選ぶとよいかもしれません。
③付録にコラムや解説があるノート
エンディングノートを書くにあたり、不明な点も出てくるかもしれません。そうした場合には、終活に関するコラムや解説が付録としてあるエンディングノートを使ってみましょう。
コラムや解説があれば、頭の中で整理しながらエンディングノートへ書き込むことできます。
③自分で作成するノート
市販のエンディングノートではあらかじめ用意された項目ごとに記載が可能ですが、それだけでは足りないという方は、自分でエンディングノートを作成することも可能です。
パソコンやスマートフォン、ノートなど、自分が書きたいことをまんべんなく記入することができます。
エンディングノートの書き方
以下、エンディングノートの代表的な項目です。
- 自分自身について(本籍や生年月日など)
- 身の回りのことについて(健康保険証や年金手帳などの情報など)
- 葬儀やお墓について(自身の埋葬方法など)
- 財産について(預貯金や借金など)
- 介護や医療について(延命措置の希望など)
- 交友関係について(友人の連絡先など)
- 健康状態について(生前にも役に立つアレルギー関係、持病、常備薬など)
エンディングノートを書くコツは、一気に書き上げようと思わないことです。
自分自身のこと。葬儀や供養のこと。財産のこと。書き込む項目は膨大で、悩む項目もあるはずです。はじめから一気に書き上げようとすれば、途中であきらめる可能性もあるので、まずは書けるところから少しずつ書いていきましょう。
まとめ
終活を行うことは、自分が亡くなったあとだけでなく、残りの人生にも影響を与えます。
しかしながら、人によって抱えている問題はさまざま。「何から始めたらいいのかわからない」と、気が進まないかもしれません。そうした場合は、まずは専門業者へ相談してみるのはいかがでしょうか。
鎌倉新書の「わたしの死後手続き」では、初めての方でも安心してご利用いただけるようにご相談から実作業までしっかりとサポートいたします。
専門スタッフが親身に対応いたします。どんな素朴な疑問でも、お気軽にお尋ねください。
元気なうちに終活の相談をしましょう
「わたしの死後手続き」では、生前契約のこと、死後事務委任、身元保証、生活支援やそのほかの終活にまつわるお悩みなど、専門の知識をもったスタッフが丁寧に対応いたします。
また、全国の事業者とも提携しておりますので、どんなエリアでも、身元保証、生前契約、任意後見、死後事務委任が対応できる業者をご紹介できます。
ご紹介の際は、事業者の概要(対応エリア、規模、従業員数)、信託口座運用有無、過去の対応件数などの情報もできる限り事前にお伝えするようにいたします。
ぜひ「わたしの死後手続き」(0120-487-413)までご連絡ください。
終活に早すぎることはありません。元気なうちから始めましょう。