インタビュー：一般社団法人えにしの会
こんにちは、おひとりさまのための死後手続き相談窓口のわたしご（「わたしの死後手続き」の愛称です！）運営スタッフのHです。
わたしごでは、提携パートナー法人の方々に、事業内容の紹介や死後事務、生前契約の「今」を語っていただくインタビューをリレー形式でお届けしていきます。
今回は、一般社団法人えにしの会の川鍋土王さんにインタビューをさせていただきました。
今回インタビューさせていただいた方
川鍋 土王
かわなべ・つちお
一般社団法人えにしの会
地域に密着したサポート
川鍋です、よろしくお願いします！
さっそくですが、事業内容について教えてください。
えにしの会では、引越し先の入居時や入院時などに必要とされる保証人になる身元保証支援、日常の暮らしの生活支援から万一のときの支援を行っています。
「万一のとき支援」とはどのようなものですか。
緊急駆けつけと亡くなった後の死後事務手続きです。
死後事務手続きも行っているのですね。
はい。お亡くなりになった後の葬儀及び納骨支援までのサポート。あとは、ご要望に応じて、弁護士などの専門家と連携して金銭管理、法律支援も行っております。
とても幅広く対応されていますね！
ありがとうございます。
もし私たちが会員様のご家族であったら、どうすれば一番安心してもらえるかを念頭に置き、紹介者や介護従事者の方々と連携・協力をしながら、地域に密着したサポート体制を築いております。
急な身元保証も柔軟に対応
創業にいたるまでの経緯を教えてください。
別グループ法人にて高齢者向け医療保険適用のリハビリマッサージを行っており、その現場でお独り身の方の身元保証、生活支援などお困り事の相談が増え、事業を行うことになりました。
経営理念を教えてください。
「会員とのご縁、社員とのご縁、社会とのご縁を大切にする」です。
依頼者へのアピールポイントはありますか。
何かお困りになったときはスピードが大切だと教育しております。ご相談やご契約につきましても、早急に対応しております。
どのような場面で早急な対応が必要になりますか。
施設が決まっている場合や入院が決まっている場合などで、身元保証が急に必要となることが多いです。それにお応えするために迅速に対応し、その日に契約に至ることもありました。
利用者にとって、迅速な対応はとても助かりますね。
ありがとうございます。
そのほかにも、突然ご本人が亡くなられたりなど、万一の場合には契約を解除するなど、柔軟に対応しております。
24時間365日体制
ここ最近の依頼者の傾向があれば教えてください。
最近は40-50代の方からの問合せや契約ご希望者が増えてきました。コロナの影響や終活への取り組みが早くなっているようです。
男女でも差はありますか？
女性は先を見据えて事前に準備されている方が多いように感じています。
また、長年さまざまな問題を抱えていて、抱えきれなくなってご相談に来られることも多いですね。
依頼者からよく相談されることがあれば教えてください。
会員様からは、「成年後見人と身元引受人の違いは何か？」と聞かれることが多いです。
2つの違いを教えてください。
「成年後見人」は、財産管理と身上監護、本人に代わって法律行為を行う役割。判断能力が低下した場合は「法廷後見」になり、家庭裁判所が選定した人が後見人になります。判断能力はあっても身近なサポートが必要な場合は「任意後見」になります。
「身元引受人」は、福祉施設や病院への入居の際に債務の保証、退去・死亡時の身柄の引き取り。緊急時の各種対応をする役割。認知症やご病気などでご本人に判断ができなくなった場合に、本人の代わりに意思決定を行います。
依頼者にとっては、初めてのことなので不安になりますよね。
おっしゃるとおりです！
すべてが初めてなので、何をしてもらえるのかといった相談も多いです。
依頼者への対応で大切にしていることはどんなことでしょうか。
24時間365日体制で当会の正社員が会員様の生活支援及び緊急対応に取り組んでいます。
私たちがどこまで介入していいのか、何をサポートするのかを見極めることも大事だと思っています。
ご本人が快適に過ごせる環境に
印象的なエピソードがあれば教えてください。
入院をしていた方が退院をされて、次の施設が決まっている段階で保証人がいないことが発覚するケースがありました。
そのときは、どのような対応になりましたか。
退院の会計や引っ越しの日取り、住居売却の手続きなどをサポートさせていただき、入居日に間に合うようにスピードをもってご対応しました。
対応時にトラブルなどはありましたか。
会員様の奥様との金銭問題が発覚して、間に入ってケアもしましたね。ご本人に関わる全ての方と協力をしながらサポートさせていただきました。
とてもデリケートな問題ですね。
はい。ときには説得することもありましたが、ご本人が快適に過ごせる環境になるようにサポートしていくのが私たちの仕事です。
メッセージ
最後に、生前契約を検討している方にメッセージをお願いします。
ご自身が希望していること、疑問に思うことはメモ用紙にまとめておき、面談時に確認すること。また、契約時には、できましたら、ご自分の友人もしくはケアマネージャー、包括の方に同席してもらうことをお勧めします。
お独り身であれば40・50代から準備された方が安心だと思います。どこまでのサポートが自分には必要なのか、どこに疑問を感じているのかを事前に考えておくことが大事です。
身近な方や病院や施設の方などとお話しをして、その上でご相談に来られるとさらにお気持ちがすっきりできると思います。
川鍋さん、ありがとうございました！
一般社団法人えにしの会・概要
～将来に亘って、安心して生活していくための社会創りをサポートする～
一般社団法人えにしの会は、引越し先の入居時や入院時などに必要とされる保証人になる身元保証支援、日常の暮らしの生活支援から万ーの支援、そして亡なった後の葬儀及び納骨支援までのサポートを行うほか、要望に応じて、弁護士などの専門家と連携して金銭管理、法律支援も行う。「もし自分たちが会員の家族であったら、どうすれば一番安心してもらえるか」を念頭に置き、紹介者や介護従事者と連携しながら、地域に密着したサポート体制を築いている。
