おひとりさま終活の実態〜死後のトラブル事例〜

こんにちは、「おひとりさま」のための葬儀、お墓、死後手続き総合相談窓口「わたしの死後手続き」担当の井野です。

家族や周囲の人に「迷惑をかけたくない」という思いから、「終活」に取り組むことは一般的になりつつあります。自身の死後を託す人がいない“おひとりさま”にとって、終活は「死後の備え」という意味だけでなく、安心して暮らすための「老後の備え」でもあり、避けて通れない課題とも言えます。

当社が運営する「いい葬儀」を利用して葬儀を行ったお客様のアフターサポートを行う窓口には、葬儀後の手続きや遺品整理などについて様々な相談が寄せられます。

今回は、中でも、自身の死後を託す人がいないおひとりさまの死後のトラブルに関する相談をまとめてご説明します。

孤独死のトラブル相談事例

おひとりさまのSさんが部屋で亡くなっていることに誰も気付かず1週間が経過。近隣住民から管理会社に異臭のクレームが入り、管理人が発見。お部屋の特殊清掃やマイナスイメージの拡散により資産価値が下がり大家さんや管理人の大きな負担となった。

孤独死とは

孤独死とは、他人に看取られることなく、自宅で亡くなることを指します。

年間の孤独死者数は推計で3万人を超えたといわれています。なお、一般社団法人日本少額短期保険協会孤独死対策委員会の「孤独死レポート」によると、孤独死の原因の6割以上が病死となっています。住居内で突発的な発作などを引き起こしても、誰も助けを呼ぶことができずに孤独死するケースが増えているということです。

一般社団法人日本少額短期保険協会孤独死対策委員会の「孤独死レポート」によると、「単身世帯」と将来的に単身世帯となる可能性がある「夫婦のみの世帯」が増加しているとあります。高齢者による単身世帯は、周りに自身の健康状態を把握できる人がいなければ、孤独死のリスクも高くなります。

行政対応のトラブル相談事例

ひとり暮らしのお年寄りTさんがが亡くなり、市の職員が戸籍や住民票を辿って親族に連絡するも「関係ありません」と断られてしまい、結局、職員が直葬と合祀墓埋葬を手配することに。

お墓の所在不明

おひとりさまのIさんは生前、老人ホームのスタッフにお墓を買ったといっていたが、親族もいないためどこにお墓をもっているかわからず、市の福祉課の職員が埋葬の手配を行い市の公営霊園の合祀墓に骨壷から取り出して埋葬した。

疎遠の親戚が対応

遠方にひとりで住んでいた叔母さんが亡くなり、役所からKさんのもとに連絡が入る。公共料金の解約や役所での手続きなどを依頼されたが、疎遠だったし、部屋も散らかっておりどこになんの書類があるのかわからず困っている。仕事もあるため頻繁に出向くこともできずどうやって対応したらいいか途方にくれている。

まとめ

主におひとりさまの死後についてのトラブルをご紹介しました。特に、近年社会問題となっている孤独死は個人の死ではありますが「孤独死」が発生した場合には様々な社会的負担がかかり、後々にも様々なマイナス影響があります。

鎌倉新書は、多死社会を迎えるにあたり、「死」は家族や親戚だけが担うものではなく、社会全体の問題と捉えて、終活をサポートするための仕組みづくりやサービス提供を行っております。少しでも不安をお持ちの方は是非この機会にわたしの死後手続き」(0120-487-413)までご連絡ください。

生前契約のこと、死後事務委任、身元保証、生活支援やそのほかの終活にまつわるお悩みなど、専門の知識をもったスタッフが丁寧に対応いたします。